産後のギックリ腰・腱鞘炎を防ぐための”利き手”の法則
産前産後の症状が多いギックリ腰、腰痛、腱鞘炎ですが、
全て、ある法則により起こりやすくなることをご存知でしょうか?
それが、『利き手』なのです。
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産後の子育て『頭を支える手』に注意しましょう!
産後の腱鞘炎の多くが利き手とは逆の手に問題が起こることが多いのです。
それは、ミルクをあげる時や、沐浴、抱っこの際に利き手とは逆の手で頭や体を支えていることが多いからです。
利き手 ▶︎ [ 行う手 ] 例: ミルクを持つ手、沐浴で体を洗う手
利き手と逆 ▶︎ [ 支える手 ] 例: 赤ちゃんの頭や体を支える手
育児の場合、この利き手と逆の手に赤ちゃんの頭や体を支えることで負担がかかり、
結果、利き手と逆の手の腱鞘炎が起こりやすいと言えます。
または、利き手に比べると、使い慣れていない手なので、
繊細な動きができずに必要以上に疲弊してしまいます。
この利き手の法則は、腱鞘炎のケースで言えば納得できると思います。
ではなぜ、腰痛やギックリ腰も利き手と関係するのでしょうか?
利き手と逆の腰を痛めやすい理由とは?
カイロプラクティックの治療院にこられている方の多くが
左の骨盤が後方に変移しています。
特にデスクワーカーさんのような座り時間が長い方に多い傾向があります。
これをカイロプラクターの間では、PI(Posterior inferior)後下方変移と言います。
多くの場合、これは左のおしりを重心にして座っている結果起こります。
利き手は右の方が多いのに、なぜ左に重心がのるでのしょうか?
“そこ”に理由があります。
多くの方が右でものを書く時に、少なからず体を左にひねります。
そして、ひねりを生み出す先に左のおしりに重心をかけているのです。
現代人の多くのデスクワーカーが”書く”よりもパソコンですが、幼い頃〜学生までは書物が基本です。
その癖で知らず知らずに左重心になっていることと、
大人になってからはマウスを右で使うことで左にのりやすくなります。
極端に左側にのるというわけではありません。
目をつぶり、右と左のおしりの比重を比べると左の方に重きがあるということです。
利き手とは逆のおしりに体重をかけやすいということの証拠に、
右が重心にのっている方は左手であることが多いのです。
他の理由でも、過去に左の腰の痛みがあり痛みを避けて右重心になっている方もいます。
なので、今までの痛みやケガの経歴を聞くことは大切なことです。
授乳姿勢でギックリ腰・腰痛を起こさないための解決策とは?
『利き手の法則』を基本に考えると、ミルクをあげる際は右手に哺乳瓶を持ち左手で頭や体を支えます。
これは左手の腱鞘炎のリスクだけでなく、顕著に上半身を左にひねり左重心で座り方を強め骨盤が歪みやすくなります。
完全母乳であれば、左右交互にあげると思いますのでそこまで左右差は出ません。
右利きでミルクをあげる際は、特に左重心となりやすく左の腰周辺やおしりに負担がかかり、左腰、左臀部の痛みやぎっくり腰になる可能性が高くなります。
産後1ヶ月で骨盤が不安定な状態の時は、さらにそのリスクが高まりますので注意が必要です。
解決策としては、
●利き手でも赤ちゃんの頭や体を支えるようにする
●赤ちゃんを支える時は、手や手首をあまり使わず肘の内側で支える
●授乳中はおっぱい同様、ミルクも左右向きを変えてあげる
●授乳の際は、片側重心の姿勢になっていないか注意する
こうすることで、腰痛、ぎっくり腰、腱鞘炎のリスクを減らすことができます!
また、もっと楽に骨盤の負担を減らしたいという方は、産前産後、生理中の不安定な骨盤をやさしく支える骨盤クッション『おしりのみかた』を使っていただくことをお勧めします。
産後の女性に”おしりのみかた”を特にお勧めしたい理由
骨盤クッション”おしりのみかた”が、産前産後の方に特におすすめな理由。
それは、今回お話しした、右利きの方の授乳姿勢は左重心の姿勢
左利きの方の授乳姿勢は右重心の姿勢になりやすいからです。
”おしりみかた”のおすすめポイントは、
片側重心になりやすい体勢でも重心を中心に寄せてくれる所です。
こうする事で、産後の骨盤がゆがみで、
骨盤矯正に通わなければいけない減らし、骨盤矯正した良い状態を長く保つことができます。
重心が片側によらない証拠に、おしりみかたに座ることで足を組みたい衝動がなくなります。
足を組む動作というのは、必ず重心の位置を片側にのせています。
ぜひ、足を組んだ時にどちらに体重を乗せやすいのか体感してみて下さい。
たいてい、組むほうと逆の足のお尻に重心をのせているはずです。
腰痛とは外傷以外は突然おこるものではありません。
本日、お伝えした小さいことの積み重ねで起こることが多いのです。
本日のまとめ
⚫︎ 利き手以外で頭や体を支えることで腱鞘炎のリスクが高まる。
⚫︎お子さんの頭はできるだけ交互に支える。
⚫︎利き手と逆のおしり、腰を痛めるリスクが高い。
⚫︎座る時は重心の位置を真ん中にして座る。
⚫︎産後1ヶ月が最も骨盤が歪むリスクが高まる。